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パナマ文書の詳細が5月10日に公表!日本はどうなる!?

スクリーンショット 2016-05-10 午後1.34.48

今年に入ってから世界中を揺るがせたのがパナマ文書の問題です。
これまでその内容の一部が公開されていましたが、一部の公開だけでもアイスランドの首相が辞任するなど大きなスキャンダルに発展しました。
そのパナマ文書を調査しているICIJ(国債調査報道ジャーナリスト連合)が、5月10日にパナマ文書の正式なリストを完全公開すると発表しました。
これによってどのような影響があるのでしょうか。

 パナマ文書とは?

パナマ文書とは、パナマにある法律事務所「モサックフォンセカ」から流出した顧客情報です。
ここには世界各国の企業や富裕層の個人の名前、住所などが記されていました。
単なる顧客リストなら問題はないのですが、ここで重要なのはパナマの法律事務所からこの文書が流出したということです。
パナマはタックスヘイブン(租税回避地)として知られており、このリストに載っている企業や個人が本国の租税を回避するためにパナマを利用していたのではないかという疑惑が浮上したのです。

 タックスヘイブンについて

タックスヘイブンとはあまり聞き慣れない言葉ですが、日本語に訳すと「租税回避地」となります。
特定の産業や資源を持たない島国などは、税率を極端に低くすることで海外の会社を誘致し、それによって税収を得ようとすることがあります。
そこで企業や個人は利益や資産をタックスヘイブンに移動させ、そこで安い税金を支払うのです。
本国からその利益や資産は非常に把握しにくいため、結果として税金逃れをすることができます。

もちろん各国は税金逃れに対してさまざまな対策を立てていますが、あまりに規制をかけすぎると経済への悪影響があるため、本格的に規制ができないというジレンマを抱えています。
すでにタックスヘイブンはグローバルな企業活動に欠かせない要素になっているからです。したがって、現状では合法的に租税を回避することが可能になっています。

 完全公開による世界への影響は?

パナマ文書で明らかになった租税回避の実態は莫大なものです。
一国の国家予算をはるかに超える金額が動いていたわけですから、それが本来ちゃんとしたところに収められていれば、税収は伸び、公共投資も行われ、世の中の経済はもっと潤っていた可能性があります。
パナマ文書のリストが完全公開され、納税が適切に行われるようになれば、各国の景気も上向くかもしれません。
ただ、逆に政治スキャンダルで世界に混乱をもたらす可能性もあります。

パナマ文書にはロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席など、強権を握っている人物の親類縁者の名前も含まれていました。
彼らは政治腐敗の根絶を掲げていますが、その裏で租税回避を行っていたことがバレれば、権力基盤に緩みが生じ、場合によっては政変の火種になる可能性がなきにしもあらずです。
実際にパナマ文書が世に出たあとすぐ、中国では「文書」というワードをネットで検索できなくなったという話です。
それだけ各国首脳陣はこの問題についてナーバスになっているということでしょう。

 我々の生活にも変化はある?

さて、日本にはどのような影響があるのでしょうか。
パナマ文書に含まれる日本関連の名前は、他国に比べて個人が多いと言われています。
彼らの租税回避が明るみに出て、そのぶんがきちんと国に納められることになれば、消費税など今後の増税も少しは軽減されるのかもしれません。
ただ、政府はパナマ文書について『国として積極的に内容を調査することはない』としています。
欧米諸国の政府が調査に乗り出すとしているなかで、この姿勢はやはり後ろ向きだと言わざるをえないでしょう。
日本における租税回避の撲滅は望み薄なのかもしれません。

 キーワードは不公平

このパナマ文書をリークした人物は、その動機として「不公平」を挙げています。
現在世界を支配している資本主義は腐敗が進んでおり、大企業、超富裕層とそれ以外の間で不公平さが広がっています。
この不公平さはやがて資本主義への疑いとなり、世界各地で新たな「革命」が起こる可能性があるとこの人物は指摘しています。

タックスヘイブンを利用した租税回避は、多額の費用がかかるため、それを上回る資産を持っている人や企業のみが行える特権的な手法です。
このパナマ文書は、いま世界に拡大している資本主義の不公平さの一端を暴露したものだと言えるかもしれません。

奇しくもアメリカ大統領選挙であらゆる下馬評を覆し、快進撃を続けているトランプ氏も不公平を大きなテーマのひとつにしています。
アメリカでも富裕層の固定化が進み、若い人の半分以上がもはやアメリカンドリームを信じていないと回答しています。
パナマ文書への世界の反応も、トランプ氏の人気も、不公平さに対する世界中の人の怒りの現れなのかもしれません。
本来、市場原理によって適性な富の分配が行われるはずの資本主義が腐敗し、その機能をじゅうぶんに発揮できなくなっているいま、それをいかに是正できるかが今後の日本の、そして世界の安定のカギとなるでしょう。

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